2008年03月21日

巨匠には誰でもなれる

辞めなければ。



去年大学生の前で講義をしたんですが、
その時に質問されてとっさに答えた僕の言葉。


「巨匠には誰でもなれる。辞めなければ」


うーん、名文句(笑)




でもこれってとっさに答えた割にはすごく真実だと思うんだよね。
みんな辞めてく。

辞めなければ巨匠になれるって聞けば簡単に聞こえるけど、
それがそう簡単でもない。
みんないろんな理由で辞めざるをえない。

体力の限界
気力の限界
才能の限界
お金の限界
ストレスの限界

実家に帰る人もいれば、転職する人もいる。

みんな自然淘汰される。
辞めずに済んだ人だけが巨匠になれる。

僕はもう30代なので、周りの人がどんどん辞めていってる。
学生時代、会社員時代、フリー時代。
いろんな人が辞めていった。

その仕事に向いてない人は自然淘汰される。
辞めずに済んだ人だけが巨匠になれるのだ。

って暗い話がしたいんじゃなくて、むしろ明るい話に持って行きますが、
僕が20代の頃に考えていた事

「30歳までに売れっ子になってなければイラストレーターを辞める」

今が32歳なので2年前についにそのリミットが来たんですが、
その30歳の時の僕の状況が

「売れっ子ってほどじゃないけど、でも食えてないわけでもない」

という微妙な状況(笑)
判断が難しかったので引退判断は35歳までに延長することに。

つまり、もしここで辞めてれば今頃僕はパソコンショップの店員だったかもしれない。
今思えば辞めてなくてよかった。
自分から辞めなくて本当によかった。

「巨匠には誰でもなれる。辞めなければ」

巨匠になる人は自然淘汰されない。
その仕事に向いてない人だけが自然淘汰されるのだ。

他人との圧倒的な才能の差に気づいたり、
仕事がまったく無かったり、
雇ってもらえなかったり、クビになったり。

その仕事に向いてない人は自然に淘汰される。

つまり僕が言いたいのは

「自分で勝手に辞めるなよ」

今の仕事を辞めようかどうか迷ってる人は、とりあえず辞めちゃ駄目!
辞めるかどうか迷える時点でまだ淘汰されてないのだから。

辞めなくちゃいけない人は自然と辞めざるをえなくなるんだから、
自分で勝手に限界を作るのは損。


「巨匠には誰でもなれる。辞めなければ」

中にはデビューしてから死ぬまで第一線で活躍する
選ばれし天才も世にはいるけど、それはもう別格。

誰でも辞めなければ巨匠になれる。
巨匠になるのが先か、寿命が先かって問題。

今はまだまだ修行中の僕ですがそう思います。

「いわきりさんは今回、映画監督デビューされたわけですが、
いつか映画賞をとるのを目標にしてたりしますか?」

と、大学生に質問された時に僕が答えた答えでした。

「映画の賞を狙って作るわけではないけど、このまま年をとるまで作り続けられるのなら、いつか賞は取れると思います。それは僕だからじゃなくて、誰だって。巨匠には誰でもなれる。辞めなければ」
posted by いわきりなおと at 21:55| Comment(2) | TrackBack(1) | アニメーション映画作りへの道!
この記事へのコメント
ご無沙汰しております。
勇気が湧きました。
このハナシ、すごく好きです。
Posted by モスクワ at 2008年03月22日 23:30
いろいろな理由で悩むことはあるだろうけど、
がんばらなくちゃ損だよーというお話です。

その仕事に向いてない人は自然と淘汰される。
でもそれはネガティブなことじゃなくて、
あなたの天職は他にあるんですよーって事ですね。
Posted by いわきりなおと at 2008年03月24日 04:28
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